目次
大阪市中央区内淡路町より【店舗 厨房排水溝(床の)が詰まっていて水が流れない…】って依頼が舞い込んできました。
もう少し詳しく言うと【4月から居抜きで借りて、今はオープン準備中】との事です。
コロナの影響で自粛ムードの中、『居抜き物件で開店準備中ってどんなけ勝負師やねん!』って思いながら現場に向かいました。
ちなみに前の店舗は洋食屋さんとの事です。
では、この現場がどんな感じの店舗の排水つまり現場やったんか詳しく解説して行きます。
関連記事
【居抜き物件の店舗でグリストラップ排水が詰まって水が溢れる?】
【ビルインの飲食店 排水管の詰まり ワイヤーを通して高圧洗浄】
【大阪市 排水つまり 店舗のキッチンシンクの下 床下排水の詰まり】(別館サイト)
まずは状況確認から
現場に到着すると土間排水口は全く排水されておらず水が溢れてる状況でした。
洗い場シンクや手洗い器の排水はぼんやり流れているんですが水量を上げるとやはり流れないって具合でした。
排水マスの確認をすると何だか良く分からん仕組みでゴミ籠も取り出せない状況でした。
この時点では『排水桝が割れてコーキングしてるんか?』って思ってたんですがこれが後に油脂の塊だったってオチになります(苦笑)
洗い場シンクの水道をまあまあの水量で流して行くとシンクの水位が上がってくる。
その後水は引いて行くんだがやはり流れが悪い。
洗い場シンクを流しっ放しにすると手洗い器の排水管から水が逆流してくるんでメイン管が詰まってるんやと思います。
はてさて、高圧洗浄するかドレンクリーナーで通管作業するか…その両方か…?
電動フレキシロッダーFREで通管作業
まずは土間排水口の前に電動フレキシロッダーFREを準備します。
使うワイヤーは8mmでドロップヘッド小をセットしての通管作業となります。
駄菓子菓子、一旦詰まりは解消したんだがすぐに再発する最悪のパターンでした。
手洗い器の排水管を通管作業
邪魔な手洗い器を外して排水管からワイヤーを通して通管作業をして行きます。
排水桝を確認すると油脂の塊が大量に流れ着いたんで土間排水口と手洗い器の排水管は埋設配管で結ばれているのが確定しました。
ワイヤーを戻して油脂の塊の詰まってる距離を確認して行きます。
洗い場シンクの通管作業
更に洗い場シンクの排水管からも通管作業をして行きます。
恐らくこれが最上流だとは思いますが一旦ワイヤーを通して確実に排水桝に到達するのを確認します。
ドロップヘッド小をグリスカッター25に変更
本来ならばグリスカッター34を使いたいトコですが埋設配管の曲がりが多いんでグリスカッター25に変更しました。
8mmワイヤーにはグリスカッター25もしくはグリスカッター34が装着可能です。
やはりグリスカッターは大したもんでドロップヘッド小だと穴を開けるんが精一杯の油脂の塊もゴリゴリ砕いて行きはります。
これが排水管がVU管じゃなくてVP管なら10mmのワイヤーも使えるんですがさすがにこの店舗では使えません。
作業動画はこちら⇩⇩⇩⇩⇩
その後、排水桝のコーキングやと思っていたのが油脂の塊と判明して排水桝の清掃は店主様にお願いしました。
(山川設備がやると追加料金が発生します。)
蛇口の交換作業
作業をしてる最中に洗い場シンクの蛇口が水漏れしてる相談も受けてたんでそちらを修理して行きます。
ハンドルを操作するとガッチガチに閉められていたのにポタポタ水漏れする状態だったんでオープン前なんで気持ち良く蛇口の交換をする事になりました。
蛇口と分岐バルブを解体撤去すると水道管のネジ部分に錆があったんでタップを使ってサビ取りをして行きます。
これは新しい蛇口を取り付け前にやっとくとすんなりと取り付ける事が出来ます。
ある程度のシールテープを取ってからタップをねじ込んで行くだけなんですがさすがにDIYで蛇口交換する人はタップなんか持ってないから出来ないでしょうが(苦笑)
まずは分岐バルブにシールテープを巻いて取り付け、フレキ管を接続して行きます。
この後蛇口にシールテープを巻いて取り付けて完成です。
今まではハンドルの蛇口でしたがせっかくのオープンですからミニセラ水栓に交換しました。
今回取り付けたのはSANEIのミニセラ横型自在水栓でJA205 13って品番です。
まとめ
そんな訳でいかがでしたか?洗い場シンクの蛇口の水漏れは真ん中の蛇口も止まりが悪かったんですが何も言われなかったんで今回はスルーしております。
土間排水口の詰まりは解消しましたが所詮ドレンクリーナーでの通管作業なんでいずれ高圧洗浄をした方が良いと思います。
皆さんコロナの影響で大変なんでしょうがこのタイミングでしか出来ない事もあるんでこれを機に厨房の徹底的な清掃に取り組んではいかがでしょうか?
再出発した時に『排水管が詰まっとるがな!』ってならない様に全排水経路を洗管作業しとけばコロナが収束した時に良いスタートダッシュを決めれると思います。
現場からは以上です。