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東大阪市玉串町東より【お風呂の混合水栓 昨夜からお湯の方へ回すと水が止まらない】って依頼が舞い込んできました。
朝一からの連絡でその時点では【全体止水している】って事でした。
混合水栓で回すって言ってるから『ツーハンドル混合水栓なんかな?』って言うのと全体止水しているって言うから『かなり出っ放し状態なんかな?』って思いながら現場に急行しました。
では、この現場がどんな感じの現場やったんか詳しく解説して行きます。
まずは状況確認から
現場に到着すると2Fのお風呂に案内されました。二世帯住宅らしく1Fにも2Fにもお風呂があるそうです。
このお風呂の隣にトイレがあって貯めた水でトイレタンクにバケツで水を入れてトイレを使ってたそうです。
お風呂の混合水栓は台付混合水栓でツーハンドルをレバーにカスタマイズしてるパターンでした。
到着時にはお湯側(左側)のレバーハンドルは外されていました。恐らく奥様か旦那様が直そうとして途中で断念したんやと思います。
水道メーターの止水バルブで全体止水している状態だったんでどの程度の水漏れだったんかは分かりませんがとりあえず交換出来る部品を交換してみて水漏れが止まるかの確認をして行く事になりました。
混合水栓を分解して部品を交換
そもそも論なんですが奥様が『手が痛い』って事でレバーハンドルにカスタマイズされていたんですがそうするとてこの原理で締め込む事になりますからスピンドルや本体のネジ部分を傷めやすくなります。
スピンドルを外してコマパッキンを取り出すとパッキンが付いておらずラジオペンチでパッキンを取り出すと割れていました。
また、スピンドルをよく見るとネジ部分が擦り減っている状態でした。
新しいスピンドルと古いスピンドルのネジ部分を奥様に見比べてもらって違いを説明しました。
なかなか見比べないと分かりずらいんで良い機会やったと思います。
この時点で『どうせやから水側(右側)も交換しといて!』って言われたんでどちらも交換する事になりました。
水湯どちらも交換
こんな感じで水湯どちらもスピンドルとコマパッキンの交換をしました。お湯側(左側)のスピンドルをねじ込んで行く際にサビの様なザラザラした抵抗と音がしたんで『これで水漏れが止まらなければ本体のネジ部分がアウトやから本体の交換になるなぁ~』なんて思いながら部品を交換しました。
何でレバーハンドルが良くないかの説明をしてると『前に付いてたハンドルを置いてある』って事だったんでハンドルのメリットを説明して元に戻す提案をしました。
ちなみに今回交換したスピンドルはこちら!SANEIのPU36S13って言うスピンドルセットです。
スピンドルセットって言うのはスピンドルと三角パッキンとナットの組み合わせで1円でも安く済ませたければスピンドルのみとコマパッキンのパッキンを交換すりゃ良いんですが僅か数百円の違いで水漏れリスクを背負うならセットで交換する事を強くお勧めします。
まとめ
そんな訳でいかがでしたか?スピンドルセットとコマパッキンの交換、そしてレバーハンドルを通常のハンドルに戻して作業は終了です。
通水テストをしてやはりお湯側(左側)はスピンドルセットとコマパッキンの交換をしてるにも関わらず止まりが悪いんでよく使ってるからか本体側のネジ部分も傷んでると考えられます。
とは言えギュウって締め込まなくても止まるレベルだったんで今回はこれで様子見してもらう事になりました。
単水栓であろうが混合水栓であろうがハンドル水栓はギュウギュウ締め込まなければコマパッキンの交換とメンテナンス(グリスを塗る)をしてれば半永久的に使う事も可能です。
駄菓子菓子、大抵の場合はお客様自身でギュウギュウ締め込みネジ部分を傷めてるのが現状です。
水栓とは読んで字のごとく水の栓なんで水が止まれば良いんです。止まってからも締め込むからネジ部分が傷んでしまうんです。
この辺りを奥様にレクチャーしてると『なるほど…』と納得されてはりました。現場からは以上です。