目次
お風呂の水が溜まらない 修理業者が見付けた原因と修理方法
2018.11.27に大阪府豊中市東泉丘の賃貸マンションオーナー様より連絡があり2018.12.1に工事をした案件です。
入居者様に詳しい内容を聞くとお風呂の水を溜めると時間とともにお湯が抜けて水位が下がるって事です。
またその水位が循環の箇所まで下がりそれ以上は下がらないって事でした。
考えられるのは循環金具からの水漏れ、後はゴム栓の可能性も否定出来ません。本来ゴム栓が原因なら全て抜けそうですが水圧の関係で循環金具まで水位が下がったのかも知れません。
沢山の写真を使って解説して行きます。
まずは状況確認 2018.11.27
到着時の写真なんですがマンションだけに階下漏水の心配をしてましたがこのタイプなら階下漏水の心配がないんで水漏れによる水道代は勿体無いですが大ごとにはなりません。
ちょっと話はズレますが山川設備が数々のボランティア活動をする中でお風呂の水は掃除の瞬間まで抜かずに溜めといた方が良いって事を学びました。
飲み水や食べ物はなんじゃかんじゃ言って手に入りますが水が出なくなって1番困るんはトイレなんです。
そんな場合でもお風呂に水が張ってあればバケツに汲んで直接トイレに流し込む事が出来ます。
ただ、それをしようとすると掃除する時は溜める直前って事になりますからお湯は冷めてます。
チェーンが切れてるとお風呂を最後に入った人が抜くって習慣になるんで常にお風呂の水が無い状態になりますから災害時に困ります。
誰が掃除をするにしてもこれからの季節、水は冷たいですから腕をまくって手を突っ込むのは嫌な筈です。
だからこそゴム栓のチェーンが切れてる場合は直しましょう。そしてお風呂の水は掃除の直前まで抜かない様にしましょう。
さっ、話を戻して…(苦笑)
ゴム栓をしたまま水を追加で溜め始めると排水口に水が流れてきました。水漏れがあるんは間違いなさそうです。
ゴム栓をチェックするも手が黒くなったりしませんしズルズルでもないからチェーンが切れてる事以外は問題ないと思います。
お風呂のカウンターを外して循環金具の裏側をチェックして行きます。
この状態でお風呂に水を溜めて行くと循環金具の箇所からの水漏れが目視で確認出来ました。
表から見る分には問題なさそうなんですが…
上から見ると…一目瞭然ですね?現時点ならゆっくり水が抜けていくって状態なんで解体せず触らず部品が来るまでの間我慢してもらいます。
給湯器の確認
循環金具の水漏れが発見出来たので給湯器の確認をして行きます。
2003年7月になってるんで給湯器も限界を超えてます。通常給湯器の耐久年数は10年と言われていて10年以上はサッカーで言うところのアディショナルタイムと言えます。
よく「10年以上行けるで!」って言う人も居てますが基本的には日頃の行いが良いだけって感じです。
後は繋ぎ込みの確認をして行きます。接続部の継手を確認しないと正確な見積もりが出せません。
山川設備では給湯器の交換の為の資格が無いんで協力会社様に施工はお願いしています。
だからこそ給湯器の見積もりには沢山の写真を撮ってます。
マンションのPS内にある給湯器は基本的に代替え機を取り付けるんですが外枠の寸法も測れ!って言われるんで測ってます。
給湯器の見積もりをする際にリモコンも交換になるんで写真を撮ってます。
リモコン全体の写真でメーカーさんは分かりますが老眼で小さな文字が見えないから品番だけの写真も撮ってます。
これで給湯器の見積もりも出せるんですが浴乾とか床暖もある場合は写真を撮る箇所が増えます。
実際の作業 2018.12.1
そんな訳で循環金具を解体撤去して行きます。まずはフレキ管の解体撤去です。
続けて循環金具の解体撤去をして行きます。
今回の現場では手が届くから簡単ですが専用の工具が必要な場合もあります。
新しい循環金具にフレキ管を接続して行きます。狭い箇所で作業するよりも楽なんで先に接続しました。
山川設備が常々言ってる『仕事は段取り、洗濯はランドリー』って感じです(笑)
浴槽の中からと裏側から挟み込む様に専用の工具を使って取り付けて行きます。
これで浴槽側の循環金具の取り付けは完了です。
後はフレキ管の接続をして行きます。奥はしっかり締め込んでいるので供回りさせない様に接続して行きます。
これで循環金具からの水漏れ修理は完了です。
実はこれと同時進行で給湯器の交換もやってました。
給湯器の交換
先程も申し上げた様に山川設備は給湯器の交換に必要な資格を持ってないから有資格者の協力会社に施工してもらいました。
じっと見てた訳じゃないからアレなんですが簡単そうに交換してはりました。
ガス管もフレキ管みたいな感じのがあるんやなぁ~?
そんな訳でこれで循環金具からの水漏れ修理と給湯器の交換工事が完了しました。
まとめ
さすがにツーデイズをまとめると長くなりましたがいかがでしたか?
ちなみに応急処置なら循環金具の水漏れ修理だけでも良かったんですが給湯器の製造年が2003年やったんで同時にやりました。
山川設備では今後自社で給湯器の交換が出来る様に資格を取得する方向で検討してます。
後、給湯器の交換って冬にやらずに夏にやると値段が叩けるみたいです。壊れてからやる人には関係無い話ですけどねぇ~(笑)