目次
排水の詰まり グリストラップから先の排水管が詰まってるんだと思う
大阪市中央区心斎橋筋より【排水の詰まり グリストラップから先の排水管が詰まってるんだと思う】って依頼が舞い込んできました。
山川設備のリピーター様で『前回と同じ感じ』との事です。
前回の作業が6時間を超え師匠まで駆け付けてその日の予約まで飛ばして苦労した現場でお客様が覚えて下さってたみたいです。
山川設備ではYouTubeチャンネルでも情報発信してるのでそちらも併せてご覧下さい。
山川設備のYouTubeチャンネル(チャンネル登録お願いします)
では、この現場がどんな感じの現場やったんか詳しく解説して行きます。
まずは状況確認から
現場に到着すると置き型のグリストラップの蓋が外されていました。
水位は下がり過ぎていて破封を起こしてる状態でした。
早速水を流してみるとグリストラップの出口側の排水蛇腹ホースが突っ込んである排水管から逆流した水が溢れてきました。
この時点で排水管の詰まりは確定です。
お客様の話では水を流し続けてると『この土間排水口もタプンタプンの状況になる』との事でした。
『って事は外の排水管も閉塞気味なんやなぁ~』って感じです。
前回も通路の点検口を覗いた時に水が溜まっていたんで指摘してたんですが管理会社に店主が言ったら生返事やったらしいです。
フレックスシャフトと管内カメラ
グリストラップから店内メイン管が詰まってるんでフレックスシャフトK9-102と管内カメラ(ナノリール)を準備しました。
この部分の左からの排水管がグリストラップからの合流部分になります。
店内メイン管も排水管が油脂の塊で閉塞気味なんで先に店内メイン管の清掃をする事にしました。
清掃途中にビニールテープの切れ端なんかも発見して取り出しました。
通水テストをしながら通管作業&管壁清掃をしてて下流側に流れていかない事に気付きました。
ビルの通路の掃除点検口
『これ、外が詰まってるんとちゃいます?』と外に出て掃除点検口を確認しました。
掃除点検口を覗き込むとビルの枝管から下流側が詰まってるんが確認出来ました。
店内からフレックスシャフトK9-102で砕いて流し込んだ油脂の塊が僅かな隙間を閉塞させたんやと思います。
更に上流側の掃除点検口を確認するとこちらは砕かれてない油脂の塊が排水管を完全閉塞させてました。
ここからが地獄の始まり
ビルの通路にある掃除点検口が詰まってるんで店主様に管理会社に連絡をする様に指示をしました。
自分でも楽勝で抜ける詰まりですが費用の問題や地下にあるホストクラブへの問題があるんで一切触りません。
店主様の話では管理会社に連絡したら休みでコールセンターと連絡が繋がったそうです。
1時間待ってもその業者からの連絡がなかったんで店主様が催促の連絡をするとすぐに業者さんから連絡があり『3,40分で着く』との事でした。
待ってるとアサダのローポンプとペットシートを1枚だけ持ったボケっとした若者が来ました。
店主様の代わりに話を聞くと『一次対応しか出来ません』的な人でした。
すぐに状況を説明して手配替えする様に指示して帰ってもらいました。
また振り出しに戻った訳です。
待ってる間に…
待ってる間に出来る事をやりつつ詰まりは残しておく難しい作業に取り掛かりました。
この店の排水管は複雑でややこしい配管をしててこの排水管とグリストラップからの排水管が合流する仕組みになっています。
店外の詰まりが抜けたら全て片付く様にしとくと後から店長様が管理会社に嚙みつく恐れがあったんで店内の枝管の詰まりを残しとかなアカンのです。
ある程度やって後は本丸を抜くだけにしといて待機をしてました。
バカがズラズラと…
コールセンターが手配した人が来るのを待ってる間にビル管理の人間が店長様に電話をしてきました。
自分を追い詰めるような口振りで『ホンマにビル側の詰まりって言うんですね?』って脅しを掛けてきました。
『どうでも良いからお前も来い!』って言って全面戦争になりそうな雰囲気になってきました。
次に飛び込んできたのが最終桝を確認するおっちゃんでした。
最終桝を確認して『うん、ビル側ですね。市側じゃありません』って言って帰って行きました。
『誰やねんお前!』って感じです。
その次にやってきたのがどう見ても作業をしなさそうなおっちゃんでした。
通路の掃除点検口が詰まってる事を伝えて高圧洗浄機を積んでる車が到着するまで一緒に場所取りをしてました。
他業者の仕事振り
来るや否や高圧洗浄機の準備をして最終桝から洗管作業をしようとしてました。
『いや、枝管やからそこからは入らんと思うけどなぁ~…いや待てよ、ひょっとしたら達人でメイン管からドンピシャで枝管に入れれる人かも?』って期待しながら動画を撮ってたんですがすぐに諦めていました。
どやさ…
手元をやってたおっさんが通路の掃除点検口を開けると詰まってから時間が経っていたんで排水が溢れて通路を汚してはりました。
すぐに手動のドレンクリーナーを出してきておっさんが文句を言いながら通管作業してました。
作業の様子を見てたんですがシングルワイヤー10mmにドロップヘッド大のシンプルスタイルを突っ込んでグリグリ回すだけのおっさんでした。
ここが抜けた時点で上流側の掃除点検口も詰まってる事を伝えると手元をしてたおっさんが嚙みついてきました。
当然戌年の自分は一歩も引く事もなく嚙み付き返して辺りを騒然とさせてました。
『要するにお前らが2ヶ月ごとに定期清掃をしてるのに掃除点検口に油脂の塊が詰まってるって事やぞ!』って言ってからは3人組は黙り込んで急に態度が変わりました。
店内枝管の詰まり抜き
メイン管から管内カメラを合流付近に置いといて枝管の清掃をしてメイン管に到達するのを確認しました。
これでこの店舗のどこの水も流れる様になった訳です。
全水道を開栓してグリストラップからの排水蛇腹ホースが突っ込んである排水管から逆流しない事を確認してもらって作業は終了です。
まとめ
そんな訳でいかがでしたか?
最後にビルの通管作業をしにきたのは○○工業所ってトコです。
自分の仲良くしてるどっちかっていうとそっち方面の仕事をしてる友達に聞いたらちょっと知ってるみたいでした。
2ヶ月毎に定期清掃をしてて全く綺麗に出来ておらず、それを管理してる管理会社もいい加減って事が判明しました。
どちらも名前を押さえたんでビルのオーナー様に報告したら管理会社も○○工業所もアウトです。
まぁ~自分はそんな事はしませんが店主様はカンカンになってたんで多分報告するでしょう。
現場からは以上です。