洗面所に何かを落とした様で排水が詰まってしまったトラップ分解

東大阪市新町より【洗面所に何かを落とした様で排水が詰まってしまった】って依頼が舞い込んできました。

分譲マンションで二世帯同居でお父様が依頼の連絡を下さったんですが山川設備を知ったのが地域の地図の広告でした。

町内会長さんから『枠が開いたから埋めて』って数年前からお付き合いでやってるんですが依頼があるのはこのマンションだけと言う（苦笑）

では、この現場がどんな感じの現場やったんか詳しく解説して行きます。

まずは状況確認から

現場に到着するとお母様が対応して下さり洗面所まで案内して下さりました。

話を聞くと洗面所に水を流すと水が溜まってきてなかなか引かなくなるそうです。

早速、排水トラップを確認するとポップアップ排水栓なんで何か流れない物を落としているなら引っ掛かる可能性があるトコは３箇所って事になります。

まずはポップアップ排水栓、Ｕ管、スティック管の３箇所です。

まずはＵ管の底の掃除口を開けて指でコジコジすると何やら固い物に触れます。

Ｕ管を分解してみると底の曲がりに引っ掛かっている物が見えました。

Ｕ管の底に引っ掛かっていたのは歯間ブラシでした。これを落として取れなくなってパイプクリーナーなんかで溶かそうとする人が居てますが、こんなもんが溶けるなら樹脂製の排水トラップも溶けちゃいます。

この現場も大量のパイプクリーナーを投入してたそうですが毛髪等すら溶けていません。

皆さん、そろそろＣMに踊らせられるの止めにしませんか？

一旦、Ｕ管を取り付けて通水テストをしてみると洗面所にやはり水が溜まって流れません。

Ｕ管の底の掃除口を開けるとジャバジャバ水が流れてきます。って事はＵ管の先も詰まってるって事になります。

こんなのは業者さんがやってくれてるのを横で見てれば分かる事なんで是非とも見といて下さい。

スティック管を外して反対側から覗いてみるとバクテリアの塊でほぼほぼ完全閉塞状態でした。

これ、パイプクリーナーを投入するとこうなると言う見本になります。

筒状のままバクテリアの塊が出てきました。スティック管でバクテリアの塊を発生させるなんてよっぽどの事です。

再度、スティック管を取り付けて通水テストをすると水はジャンジャン流れる様になってました。

スティック管を外した時に排水管を覗いた感じだとそっちも詰まってる様に見えたんですが流れちゃったみたいです。

そんな訳でいかがでしたか？スティック管の先も詰まってる場合はドレンクリーナー等を使っての通管作業となり作業費用も上がってきます。

このマンションの排水管定期清掃をやってる業者さんが手抜きばっかりしてるのは知ってたんで、その内マンション全体が詰まるんやろなって期待をしています。

安く叩いてやってもらうのは良いんですがそれなりに手抜きされてるってそろそろ管理組合の方も気付かないと無能なんがバレまっせ(笑)

今回はお母様がずっと横で監督されてたんで『管理組合に言わなアカンなぁ～』って言ってました。

とりあえず歯間ブラシの犯人もお母様は分かったそうで帰ってきたら鬼詰めするそうです(笑)

現場からは以上です。

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