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東大阪市松原より【トイレ詰まり 何も落としてない】って依頼が舞い込んできました。
山川設備の近所のお宅でいつも散歩で前を通ってたらしく今回のトイレ詰まりで『あそこに業者さんが居てはるわ!』ってなったそうです。
トイレが詰まってウチの事務所に直接依頼しに来てくれたそうなんですが土日祝日は事務員さんは休みでシャッターが閉まってて電話してきてくれたそうです。
では、この現場がどんな感じの現場やったんか詳しく解説して行きます。
まずは状況確認から
現場に到着すると工場兼自宅で下の工場は商売を辞められて倉庫で貸してるそうです。
2Fのトイレ詰まりなんですがパッと見て『こりゃ相当古いっしょ…』って思いました。
便器を確認すると汚物まみれで絶賛詰まり中でした。
トイレの品番確認
このタイミングで品番確認をするとTOTOのS526Bって事が確認出来ました。
便器の品番確認をするとTOTO C423って事が確認出来ました。
ローポンプ作業
とりあえずいつもの様にローポンプ作業をするんですがこの便器、上手く圧が掛かりません。
それでも何とか汚物を押し込んでたら便器に棒状の物が見えてきました。
旦那様に話を聞くと『竹ひごを突っ込んで中で折れた』って白状しはりました。
バリュー・オーガを試してみる
とりあえず便器を外したらトイレが古いんであっちゃこっちゃ交換せなアカン様になるからあんまり得意ではありませんがバリュー・オーガで通管作業してみる事にしました。
竹ひごが数本出てきたんですが症状は変わらずワイヤーが排水管に到達してるのに詰まりは抜けませんでした。
洋式トイレを外してみる
バリュー・オーガで通管作業しても抜けなかったんで外に出て排水桝を確認しようとしたんですが掃除点検口が別の家の敷地内にあったんで諦めて便器を外す事にしました。
便器を外して排水管を覗くと特に詰まってる様子はありませんでした。
便器も汚かったんで清掃がてら風呂場に置いて横に向けてみます。
反対側から覗いてみると生理用品は引っ掛かっていました。便器の形状で隙間が空いてたんでそこをワイヤーが通過して引っ掛けられなかった様です。
手も届かんマイナスドライバーも届かん位置にあったんでバリュー・オーガのワイヤーを突っ込んで目視で引っ掛けて取り出しました。
生理用品がこんなけ膨らんでも隙間があるって事なんですが、なるほどこの便器が何で圧が掛からなかったのか分かりました。
トイレの復旧作業
トイレにごちゃごちゃ物を置いてて全く掃除をしてなかったんで全て出して床掃除をしました。
フランジパテも古かったんで新しい物に交換する事にしました。SANEIのH80-99です。
フランジのTボルトもサビまくってたんでそちらも交換しました。フランジパテを置いていよいよ松本伊代…違ったいよいよ便器を設置して行きます。
タンクの修理(部品交換)
トイレタンクは密結ボルトはユルユルで密結パッキンもボロボロだったんでここも交換する事にしました。
サイフォン管はSANEIのPH840-51密結用ロータンクサイフォンを使いました。
トイレタンクを復旧させて通水テストをするとボールタップの水もなかなか止まらなかったんでこちらも交換する事にしました。
結局、密結ボルト、サイフォン管セット、ボールタップの交換をしました。防露が割れてて水が入ってきてますが多少膨らんでもスリムタップの浮き球に干渉しないんでこれで何とか使える様になりました。
ボールタップの蛇腹ホースを吐水口に接続して蓋をしたら通水テストをして作業は終了です。
まとめ
そんな訳でいかがでしたか?この後、キッチンの蛇口の水漏れ修理もしたんですが長くなるんで別の記事にします。
新しいトイレにリフォームしても良かったんですが使える物は修理して使うのも味わい深いと思います。
今回の作業でTOTOのC423はローポンプ作業しても圧が掛からない事が判明したんでもしこの記事に出会って『あっ!ウチと同じやわ!』って方はローポンプ作業もバリュー・オーガでの通管作業も諦めて下さい。
次にこの便器でトイレ詰まり抜きの依頼が来たら迷わず便器を外して通管作業をします。現場からは以上です。
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