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大阪市中央区今橋より【店舗グリストラップは毎週綺麗に清掃しているが、そこから先の排管が詰まっている様で水が流れない… 】って依頼が舞い込んできました。
もう少し詳しく言うとこのお店はパブで【地下1階に3店舗あり、隣の店のカフェもグリストラップの流れが悪くなっていると聞いている】らしいです。
更に言うと【排管が隣の店と繋がっている】との事です。
では、この現場がどんな感じの現場やったんか詳しく解説して行きます。
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まずは状況確認から
現場に到着すると3店舗のオーナー様が来られてて状況を詳しく聞く事が出来ました。
問題のパブのグリストラップから確認するんですが『これ、普通に考えてビル管理に言ったら良いんじゃないですか?』って言ったら『そやねんけどビル管理の奴ら…』こんな感じで愚痴が止まりません。
グリストラップの蓋を開けて中を確認すると現時点では詰まってない様に見えます。
オーナー様が『おっ!今日はまだマシやなぁ~見といてや!』って言ってあちこちの蛇口を出しっ放しにしていくと…
『テッテレー♪』
オーナー様が言ってた通りに水が流れなくなって水位が上がってきました
とりあえず水を止めてカフェのグリストラップを確認するとこちらはそうでもなかったです。
ちなみにこのパブとカフェの厨房は繋がっているので行ったり来たりする事が出来ます。
電動フレキシロッダーCREで通管作業
まずは電動フレキシロッダーCREで通管作業していくんですが10mmのワイヤーにドロップヘッドのセットから始めます。
恐らく3店舗の排水配管は全て繋がっていると考えられるのでかなり慎重な作業になります。
作業ポジションはこんな感じで油脂の塊がどの辺にどの位あるのか?曲がりはどんな感じなんか?を感じながらの通管作業となります。
これがビル管理なら図面も持ってるだろうし何度か通管作業や洗管作業をしてる筈なんですが…
あっちこっちの蛇口を出しっ放しにして通管作業をしてたんですが10mを少し越えた辺りで一気に水が流れ始めました。
振り返って心配そうに見守るオーナー様に親指を立てときました(笑)
これで何処の油脂の塊が詰まってたんかは分かったんでワイヤーを回収します。
ブレードカッター57装着
ワイヤーを回収してブレードカッター57を装着してる間に既にグリストラップの詰まりは再発しとります。
再発してる様子を心配そうに見てるオーナー様に…
『自分…失敗しないんで…』
って言ったもののたった今再発させてますからもはやオーナー様を始め店員さん達の不安そうな顔がヤバいです(苦笑)
全くウケなかったんですが他におもろい事を言う余裕もないんでそのままブレードカッター57での通管作業をして行きます。
先程ドロップヘッド大で抜けた箇所も越えたんですがまだまだ完全閉塞をしております。
そこからはかなりの硬さの油脂の塊が続きちょっとずつ砕きながらワイヤーを進めます。
15m程ワイヤーが入った辺りで『これヤバくない?ワイヤー20mなんだけど…』って頭をよぎったその時に…
キュゴー!!!!!
物凄い音とともに一気に水が流れ始めました。そのタイミングでこのパブも隣のカフェも全蛇口を全開で水を出しっ放しにしてもらいました。
そこから20分掛けてワイヤーを戻しながら油脂の塊がなるべく残らない様に仕上げて行きます。
ブレードカッター57をドロップヘッド大に戻しているとグリストラップを見たオーナー様が『うわっ!こんな流れる様になるんやっ!』って驚いてはりました。
まとめ
そんな訳でいかがでしたか?ブレードカッター57で75の配管の油脂の塊がどれだけ取れてるかは分かりませんが心配だったらこのタイミングで高圧洗浄すれば良いと思います。
駄菓子菓子、今回の現場でそれをするならビルの1階に見張りを置かなきゃいけません。
また高圧洗浄しないにしても管内カメラで確認するのも1つの手なんですがそもそもそれはビル管理の仕事です。
オーナー様に『やっぱビル管理の仕事やと思います』って言って作業は終了です。