店のキッチンの床が水浸しで製氷機の下のドレンホース付近が濡れている

大阪市中央区心斎橋筋より【店のキッチンの床が水浸しで製氷機の下のドレンホース付近が濡れている】って依頼が舞い込んできました。

キッチンの床が水浸しってパターンは常時水浸し状態なのか、ある時間帯だけが水浸し状態になるのかを確認するだけで大体の原因が絞れてきます。

また、一旦掃除をする事でその水が何処から来てるのかも気付けます。

では、この現場がどんな感じの現場やったんか詳しく解説して行きます。

まずは状況確認から

現場に到着するとキッチンの床が水浸しなんで滑らない様に段ボールが敷き詰められていました。

本部の担当者様が立ち会って下さって『素人的には製氷機の下のトコからの水に見えます』ってヒントを下さいました。

段ボールを捨てながら製氷機の下を覗き込むと向こう側にもキッチンがある事が確認出来ました。

この時点ではこの白いドリンクホースも伝い水があったんでちょっと浮かせて向こう側を確認します。

こっち側に移動してくると製氷機の下ドレンホースが突っ込んである排水管が見やすくなりました。

１つ水がフワッフワ満水状態の排水管を確認して排水詰まりと断定します。

こっちサイドにグリストラップがあり排水溝がありました。グレーチングを外すと流れ込んでる排水管は５本、これのどこかが詰まってると考えました。

お客様は高圧洗浄を言っておられましたが残念ながらビルイン店舗の６Ｆなんで高圧洗浄をするなら電動式高圧洗浄しか出来ません。

しかもこの時は車に積んでませんでした。そこで後日にするかフレックスシャフトを使って通管作業をするかドレンクリーナーで通管作業するかの説明をしました。

グレーチングを外してフレックスシャフトＫ９－１０２で詰まり抜きをする事になりました。

金額的にはドレンクリーナーで通管作業だと１４０００円、フレックスシャフトだと２００００円、高圧洗浄の場合、一般家庭なら２５０００円ですが店舗さんは４００００円頂いております。

排水管が４０だったんでドレンクリーナーで通管作業するとしたら８ｍｍワイヤーになりますから仮に詰まりは抜けても排水管を全て綺麗にする事は難しいです。これはワイヤーが底をヨタヨタ回るだけなんで致し方無い。

高圧洗浄やフレックスシャフトの場合は排水管の壁面に付着するものを取れるんでどちらかって感じなんですが…

とりあえず４０の排水管が詰まってる状況なんでシングルのチェーンノッカーから通して行ってみました。

『恐らくこれやろ』って排水管を側溝側からの通管作業をしてみました。すると真っ黒のドロドロした物が出てきました。

次に製氷機のドレンホースを外して上流側からの通管作業に切り替えて側溝までチェーンノッカーを到達させます。

上流側からの通管作業は水道ホースを使って通水テストをしながらやります。

詰まりは抜けたんですがシングルチェーンノッカーでは排水管の壁面に当たってませんからここで推進ヘッド付き超硬チェーンノッカーに変更して再度通管作業をして行きます。

実際にこの切り替えで更に黒いドロドロした物がバンバン出てきたんでかなり綺麗になったハズです。

側溝に流れ込んでいる５つの排水管を全て推進ヘッド付き超硬チェーンノッカーを通しておきました。

通水テストをしながら各排水経路を確認したんで余程の事が無い限り数年は詰まらないと思います。

そんな訳でいかがでしたか？かなりのピンポイントでお客様が原因を突き止めてた事、業者の自分への対応、作業説明で『とりあえず』って妥協が無かった事、そんなトコが気持ち良くって依頼内容以外のついでで出来る事までやっときました。

かなりの数の店員さんが居てたんですがお支払いもスムーズでチップまで頂けました。(まあまあな額)

汚い仕事をしている自分にかなりリスペクトして下さったんで大変気持ち良く仕事が出来ました。

ありがとうございます。現場からは以上です。

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