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大阪市大正区鶴町より【一戸建て 2Fのキッチン配管詰まり】って依頼が舞い込んできました。
もう少し詳しく言うと【少量の水は流れていくが洗面桶ぐらいの量の水を流すとゴボゴボと音がして溢れてくる…】って事です。
更に言うと【他社に来てもらったらワイヤー使用で4万取られたが結局抜けず高圧が必要で20~30万掛かると言われた】らしいです。
先に言っておきますが現在の最低賃金ってご存知ですか?それよりも安い金額を提示して集客するって業者さんは普通に考えて怪しいと思って間違いないです。
これには色々理由があってインターネットで検索すると安い金額を提示してる方が良心的だとGoogleが判断するから色々な業者さんが安い金額を基本料金に提示するんですが自分から言わせると『安い金額を提示せなアカン業者さんって腕では勝負出来ひんねやろ?』って思う訳です。
まっ、昔から言う【安物買いの銭失い】って事になる訳です。前置き長いか…(苦笑)
では、この現場がどんな感じの現場やったんか詳しく解説して行きます。
まずは状況確認から
現場に到着するとキッチンはこの状態で昨日の夜に来た業者さんに高圧洗浄もお願いしてたらしいんですが思い留まってウチを見付けたそうです。
ウチの金額が高いか安いかは何と比べるかにもよりますが料金表で提示しているんで高いと思う人は連絡してこないし安いと思う人は連絡してくるといった感じです。
排水蛇腹ホースは旦那様が交換したらしいんですが防臭キャップの付け方の癖が強すぎです(苦笑)
ちなみにホースナット付きの物を買ってきたそうで『ユニオンナットが正解ですよ』って要らん小言を言ってしまうのが自分の悪い癖。
とりあえずこの時点で『詰まりを解消させるだけならドレンクリーナーで十分やなぁ~』って思いました。
そもそもワイヤーで抜けてないって事ですが通常の使い方なら何とか使える程度に解消させれてるんで昨日の費用は文句が言えない訳です。
逆流する程ではないがまとまった量を流すと流れが悪い事が露呈する悩ましい流れ方(苦笑)
あっ!ちなみに昨日の業者さんの伝票は写メ取ってますが公表するつもりはありません。
ドレンクリーナーで詰まり抜き
お客様(旦那様と奥様の2人)に提案したのはドレンクリーナーで詰まり抜きしてからフレックスシャフトで排水管の壁面に付着する油脂の塊を全て除去する方法でとりあえず電動フレキシロッダーCREで10mmワイヤーを使ってドロップヘッド大を進ませて行きます。
他業者さんが触れなかった油脂の塊を除去した手応えを感じてから通水テストをしました。
まっ、勿論なんですが水はジャンジャン流れる様になっています。
一旦ワイヤーを戻してきてドロップヘッド大をグリスカッター37に変更してメインの縦管までを通管作業し直します。
通常ならここで詰まり抜きは完了で良いかもしれませんが本来ならば他業者さんが高圧洗浄しようとしてた現場なんで排水管の壁面に付着する油脂の塊は全て除去せなあきません。
管内カメラとフレックスシャフト
よく高圧洗浄と違いを聞かれるんですがこのフレックスシャフト、管内カメラと併用する事で排水管の壁面に付着する油脂の塊をピンポイントで除去する事が出来ます。
これが1Fにキッチンがあって排水桝から作業が出来るんなら最初から高圧洗浄が良いと思うんですが2Fにキッチンがあって排水桝が合流桝だったりするとこの方法が最善となります。
これは現場現場で状況が様々なんでぶっちゃけどの作業が最善なんかは現場を見てみん事には何とも言えません。
ドレンクリーナーで詰まり抜きした後ならキッチン側からの洗管作業も勿論あり得ます。
作業後にはキッチンシンクに雑巾で蓋をして水を溜めて一気に流す通水テストを敢行しました。
これ、管内カメラとフレックスシャフトで排水管の中を確認してるからやってますが詰まりが抜けてなかったら蛇腹ホースと排水管の接続部分からの水漏れやシンクから流れなくなってしまいます。
まとめ
そんな訳でいかがでしたか?最近YouTubeを見て連絡してくる人はドレンクリーナーで詰まり抜きしたとて排水管の壁面に付着する油脂の塊が全て除去出来てない事をご存知なんで管内カメラとフレックスシャフトの仕上げを追加で言われる事が多いです。
詰まり抜きだけなら50の排水管だったらグリスカッター37での通管作業だけでも十分です。
逆に言えば詰まる前ならキッチンシンクから高圧洗浄がなんやかんやで1番安価で済みます。
流れが悪いって認識があって薬剤で解消させようとしてトドメを刺すから結果的に高く付くんです。
薬剤で解消するなら業者さんは要らない筈ですから(苦笑)現場からは以上です。
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