２Ｆキッチンの排水詰まり ダブルトラップって悪やと思うねんけど…

 

堺市中区深阪より【２Ｆキッチンの排水詰まり】って依頼が舞い込んできました。

 

よくある話なんかなぁ～って感じで現場に向かったんですが『何じゃこら？』って感じの配管でした。

 

これは家を建てた人達が悪いのか？はたまた中古物件だったんでリフォーム業者が悪いのか？

 

どちらにしても『ダブルトラップやんかいさっ！』って話なんですよね（苦笑）

 

 

まずは状況確認から

 

 

現場に到着して息子様から話を聞くと『もう使えない状態』って事だったんで敢えて通水テストをするのは止めました。

 

シンクに水を溜めても問題ない現場ならいざ知らず後が大変になっちゃいます。

 

 

シンクの下を確認すると既に荷物は出されていたんで確認作業はスムーズに進みます。

 

排水栓から排水蛇腹ホースを繋いでるんでその下も確認しに行きます。

 

 

排水管と排水蛇腹ホースの接続部分は防臭キャップを使ってるんですが圧で引っ張られたかひっくり返っている状態でした。

 

また、溢れた跡もあったんで掃除をしてるから気付きにくいんですが大惨事やったと想像出来ます。

 

 

外の確認

 

 

家をグルっと一周して外に出てる露出配管を確認して雑排水はキッチン単独ってトコまで確認出来ました。

 

ちなみに風呂の露出配管を見てたら配管でトラップが作られており堂々とダブルトラップが作られていました。

 

 

キッチンの排水桝を覗いてみるとタプンタプンの状況だったんで『うんっ、外からの高圧洗浄だな…』って判断します。

 

これをキッチン側からワイヤーを入れても高圧洗浄しても手順違いです。

 

そんな事するのはなんちゃって詰まり抜き業者のYouTuberだけです。

 

 

高圧洗浄機を準備

 

 

家から少し離れた場所に車を止めて低騒音ハイパワーの高圧洗浄機を準備しました。

 

家の前は交通量が多いんで止めれません。

 

 

最終桝とキッチン排水桝の側に１分の洗管ホース紫に後方６穴スズランノズルとランサーノズルを準備しました。

 

最終桝から下流側の確認をしたらいよいよ最終桝からキッチン桝までを洗管作業して行きます。

 

とりあえずキッチン桝からランサーノズルで油脂の塊を除去して行くんですがこの時点で違和感を感じています。

 

 

洗管作業あれこれ

 

 

下流側の最終桝までが流れが悪いなぁ～って思いながらとりあえず取り出せる油脂の塊を取り出していきます。

 

キッチンの排水桝から下流側に高圧洗浄した時にもう一つの隠れ桝を発見しました。

 

 

排水桝とキッチン排水桝の間でトラップを作り最終桝に流し込んでる排水経路でした。

 

答えが分かればこっちのもんで超旋回ノズルも使いながら油脂の塊を除去して行きます。

 

 

キッチンからの高圧洗浄

 

 

外からの高圧洗浄で詰まり抜きは出来て息子様にキッチンからの通水テストをしてもらったんですが排水蛇腹ホースが抜けて通水テストをしてたんで床が水浸しになっちゃいました（号泣）

 

立ち上がり部分から縦管までの排水管に取り切れない油脂の塊が付着してたんでフレックスシャフトで油脂の塊を崩しました。

 

掃除をして防臭キャップを新しい物に取り替えてキッチンからの高圧洗浄をして仕上げをしました。

 

 

まとめ

 

そんな訳でいかがでしたか？

 

管内カメラ調査も考えたんですが上下からの高圧洗浄してるんでその費用を外の排水桝の改修工事に充てる様にアドバイスしました。

 

何も知らずに中古物件を買う人はたくさん居てて後から問題になっていたりします。

 

中古物件だけでなく新築住宅もそうですがもうちょい勉強してから買わないと…

 

分からんもんに何千万も使っちゃダメですよ。

 

現場からは以上です。

 

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