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昨夜閉店掃除をしていてグリストラップが詰まり水が流れなくなった
大阪市中央区谷町より【昨夜閉店掃除をしていてグリストラップが詰まり水が流れなくなった】って依頼が舞い込んできました。
もう少し詳しく言うと【昨夜中に来た業者が4~5時間掛けて作業したが抜けず、グリストラップにお湯を張った状態で一夜明けたが今朝になっても解消されておらず…通管して下さい】との事です。
トンボに隠れ桝とツッコミどころ満載の現場でした。
では、この現場がどんな感じの現場やったんか詳しく解説して行きます。
まずは状況確認から
現場に到着するとグリストラップの水は引いててトラップも仕切り板も外されてる状態でした。
『流れる様になったんちゃいます?』って言いながら何とか帰ろうとする山川設備(笑)
『トイレも流れなくなったんですよ』との事なんでとりあえず厨房シンクに水を出しっ放しにしてトイレを確認しに行きました。
最初は順調に流れてたんで『流れてますって!』って言いながら何とか帰ろうとします。
引き止められて引き止められて3回目を流したらトイレは流れなくなりました。
そのタイミングでグリストラップを確認すると水位が上がり『う~ん排水詰まりは絶賛継続中かぁ~』って状況になったんで作業をする事にしました。
何で帰りたがったかは商店街に車をぶち込んでたんですが人が多くて人も悪かったんですよね。
後、詰まってないのに作業をしたがるって業者はやっぱ怪しいんでそこと一緒に扱われるんが嫌なんですよね。
過去の例から言うと商店街の店舗の排水詰まりって難航現場ばっかりなんで(苦笑)
電動フレキシロッダーCREでの通管作業
『詰まってるんなら作業をしましょう』って事で電動フレキシロッダーCREでの通管作業をチョイスしました。
10mmワイヤーに異径グリスカッター54で難なく詰まりは抜けると思ったんですがここからが地獄の始まりです。
ちなみに昨日の夜に来た業者さんはここから高圧洗浄をしてたそうです。(それ無理があるって…)
駄菓子菓子、ここからの作業では何かに当たって詰まりが抜けませんでした。
管内カメラ調査
何でワイヤーが入って行かないのか管内カメラ調査をしてみる事にしました。
ワイヤーが何に当たっているのかを管内カメラ調査をして確認しようとしたんですが曲がりが多いのは確認出来ましたが何に当たってるかは濁ってて分かりませんでした。
便器を外すぞ!
グリストラップは流れずトイレも流れないって事は汚水と雑排水の合流があるんです。
グリストラップから異径グリスカッター54が入らなかったんで便器を外しました。
便器さえ外せばここから異径グリスカッター54が入ると考えた訳です。
グリストラップからは排水管が細くなってる様に感じたんで『さすがに汚水管は絞らんやろ』って感じです。
駄菓子菓子、ここからも異径グリスカッター54が入って行きません。
さすればとドロップヘッド大に戻して再度アタックをすると店の裏からワイヤーの音がしました。
見に行くと土間排水口からドロップヘッド大がこんにちはしてたんでここで『勝った!』って思いました。(誰に?)
次は土間排水口からドロップヘッド大で通管作業をするとやっと詰まりは抜けました。
高圧洗浄をします
メイン管が油脂の塊でコッテコテやったんで『フレックスシャフトかなぁ~』って思ったんですがお客様が高圧洗浄を希望されたんで従う事にしました。
ちなみに最終桝も見当たらずの店舗なんで上流側からの洗管作業となります。
最上流の土間排水口から管内カメラを入れてグリストラップからの水が何処で繋がってるのかを調査してたら隠れ桝の存在が分かって、更にそれがトラップ桝(ゾウさん)って事が判明しました。
『内装業者め、なんて事をしとんねんっ』って思いましたがとりあえずこの油脂の塊を除去したいんで作業を続けます。
隠れ桝のちょい先までは管内カメラが入るんですがここからは曲がり1つまでしかカメラは進めませんでした。
トイレを復旧させて通水テストをすると水はジャンジャン流れるんですがトイレットペーパーを流す通水テストをすると詰まりが再発しちゃって何度も土間排水口からの通管作業と洗管作業を繰り返しました。
まとめ
そんな訳でいかがでしたか?
隠れ桝さえ開けれればそこからの作業が出来るんでゾンデ探知機を使って隠れ桝の位置も特定しました。
まっ、山川設備が床をハツっても良かったんですが内装業者さんの言い訳も聞きたいんでここで作業は終了です。
トイレはウンコとトイレットペーパーは再発するかもしれませんが水はジャンジャン流れるんで(笑)
現場からは以上です。