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吹田市佐竹台より【外の排水桝 水が溢れている】って依頼が舞い込んできました。
急に寒くなって排水管が詰まって排水桝が溢れるといった案件が急増する12月、今年もスタートから難航現場が続きます。
高圧洗浄機で洗管作業して一部管内カメラ調査もして排水管の逆勾配が判明しました。
今回はウェダーと3分のブレード洗管ホースを始めて使ってみました。
では、この現場がどんな感じの現場やったんか詳しく解説して行きます。
まずは状況確認から
現場に到着すると奥様が対応下さいました。案内されるがままに付いて行くと溢れ散らかした排水桝に到達しました。
『うぅ~ん、汚水桝やなぁ~』なんて思いながら調査をスタートします。
まっ、溢れてるんだから詰まってるんは間違いないんですが状況を把握する為、排水桝の蓋を開けると汚物がバチバチに詰まっている状況でした。
詰まってる状態ではどっちが上流側でどっちが下流側とか排水管の向きも分かりません。
もう一か所溢れてる排水桝があってその間に2つ排水桝があるって感じです。
全部が溢れてるならいざ知らず2つの排水桝だけ離れて溢れてる状況でした。
合流桝っぽい排水桝を見付けたんですがこれがキーになって排水経路がぼんやりと把握出来てきました。
最終桝は(写真撮り忘れ)生きてたんで最終桝から洗管作業してこの排水桝に到達したら全てOK。
もし到達しなければ隠れてる排水桝を探しながらの作業になるかもしれませんでした。
高圧洗浄機を準備
家の前の道路が広いんで低騒音ハイパワーの高圧洗浄機を準備して行きます。
最終桝が1階としたら実質溢れてる排水桝は2階にある感じの家ですから縦管を昇れなきゃ何の意味もありませんから(苦笑)
奥様に写真を撮ってもらったんですがこの現場からウェダーを着用する事にしました。
朝一の対応で返りウンコを浴びて臭くなったら他の現場に回れませんから(爆笑)
やっとこさ最終桝の写真が出てきました。これもこの現場から導入したんですが3分のブレード洗管ホースを使って洗管作業して行きます。
このブレード洗管ホースは15mで利点と欠点があります。利点は今回の現場の様に曲げながら縦管を昇らす事が出来ます。欠点は長い時間同じエルボ部分に当ててるとIN側が削れてくると思われます。
先発のノズルはアサダ製後方6穴ノズルを起用しました。使ってみての感想はちょっとホースが細いのか全開にするとホースが若干膨らんだんで前方1穴後方6穴ノズル位の穴の方が向いてるかもしれません。(誰が興味あんねんっ!)
まっ、縦管を昇らす時か曲がりが多い時しか使わんと思うけど…
洗管作業をスタート!
最終桝からの洗管作業の様子は動画で確認してみて下さい。
最終桝から1つ上流側の排水桝までを洗管作業したんですが下流側に水が溜まる状況が続きます。
汚水管を一旦洗管作業してからトイレットペーパーを流す通水テストをしたんですがやはりこの排水桝でSTOPしてしまいます。
あの手この手で洗管作業
再度最終桝に戻ってチェーンノズルを使って縦管が落ちるトコまで洗管作業をして行きます。
流石に縦管を昇らせられないんで階段を上がって1つ上流側の排水桝から最終桝に向かってチェーンノズルを使って洗管作業をします。
更に2分の洗管ホースに2穴式HRノズル改 2分ホース用を使って洗管作業をしました。
管内カメラ調査
この排水桝から最終桝までの間に違和感があったんと水が溜まるのが気になって管内カメラ調査までしちゃいました。
ウチの管内カメラは自動水平じゃないからあんまり曲がりが多いと頭がこんがらがってしまいます。
排水管は抜群に綺麗になってるんですが1つ気になる継手と逆勾配が判明しとります。
もっと早い段階で管内カメラ調査すりゃチェーンノズルも2穴式HRノズル改 2分ホース用も使わんで済んだのに(号泣)
まとめ
そんな訳でいかがでしたか?排水管の逆勾配が判明しちゃったら実は大変です。
バンバン排水詰まりが再発しますし、その度に通管業者にお願いしなくてはいけません。
今回の現場は借家らしいんで早急に家主様に連絡する様にお伝えしました。
簡単に言うと排水設備を切り換えれば良いんだけどこの家はなかなか大変な工事になるかもしれません。
ってか、出来るんかなぁ~(苦笑)現場からは以上です。