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トイレ詰まり 排水管の継手が割れてその隙間から木の根が入った
東大阪市玉串町東より【トイレ詰まり】って依頼が舞い込んできました。
もう少し詳しく言うと【昨日から急に流れが弱くなった。3、4年前はお母様が住んでいて何回かタオルを流した事がある。この1年はご本人が住んでおり何も落としたりしていない】との事です。
この現場、結論から言うと排水管の継手が割れてその隙間から木の根が入ったレアパターンでした。
では、この現場がどんな感じの現場やったんか詳しく解説して行きます。
まずは状況確認から
現場に到着してすぐに排水桝を探したんですが見付からずとりあえずトイレを見てみました。
試しに水を流してみると溢れそうになるんで詰まってるのは間違いありません。
ローポンプ作業
再度、排水桝の捜索をしましたが見付からなかったんでとりあえずローポンプ作業をしてみました。
手応え的には『尿取りパッドか生理用品でも流したんか?』って感じでパンパンでした。
洋式トイレ大便器を外す
排水桝が無いから洋式トイレ大便器を外して行きます。
便器を外して排水管を覗くとタプンタプンの状態でした。
管内カメラ調査
排水管に溜まってる水が澄んでいたんで管内カメラ調査してあわよくばこっち側からゾンデ探知機を使って排水桝を探そうとしました。
駄菓子菓子、排水管の奥は汚物で濁っていて排水桝らしき物が見えませんでした。
電動フレキシロッダーCREでの通管作業
こうなってくると電動フレキシロッダーCREでの通管作業しか試せる事がないんでそれを試しました。
10mmワイヤーに異径グリスカッター54で通管作業をして行くと硬い感触があり木の根が引っ掛かってきました。
これで排水桝か排水管に木の根っ子が侵入してる事が確定したんで植え込みの植物を伐採して掘削作業をする事になりました。
埋設配管の状況
一旦、待たせてた高槻市の現場に移動して応援を呼んでたんですが先に掘削作業してくれてました。
排水管の継手が割れて木の根が侵入してる状況でした。
排水管の上流側を開口するとタプンタプンの状態でした。
次に下流側を開口すると木の根っ子がビッシリ侵入してました。
開口部を広げて木の根を引っこ抜きやすくします。
バールを使って木の根を引っこ抜きました。
トイレの復旧作業
外は任せて自分は外したトイレの復旧作業をして行きます。フランジパテは交換します。
また密結パッキンも交換しときました。古いトイレの脱着作業では密結パッキンの交換は必須です。
便器の復旧作業は終わったんですが排水管の接続がまだだったんで外の手元をやります。
排水桝の設置工事
木の根は除去してるからこのまま使えなくもありませんがここに排水桝を設置して行きます。
こんな感じで排水桝の設置工事をしてトイレからトイレットペーパーを流して流水テストとトイレの水漏れ確認をして埋戻して作業は終了です。
まとめ
そんな訳でいかがでしたか?
『3日前は普通に流れてたんやけどなぁ~』って言う旦那様に『3日で木の根はここまで成長しません!』って冷たく言う(笑)
せめて下流側に排水桝があれば高圧洗浄なんかが使えてたかもしれませんが無いとこんな感じの施工しかありません。
現場からは以上です。
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