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TOTO SH370BA トイレ便器下から水漏れの原因は?修理作業解説付き 大阪市北区小松原町
トイレの水漏れでも比較的相談が多い事案で便器の下からってパターンなんですが今回の現場では何が起こったんでしょうか?
また、TOTO SH370BAの品番のトイレだとどの順番で何処から調査をして原因を見付けて行くのか?
プロの業者が原因を見付けて修理して行く手順を写真付きで詳しく解説して行きます。
まずは原因調査
DIYで修理するにしても業者が修理するにしても一般家庭でも店舗でも修理は出来るだけ早い方が良い。
たとえ業者が修理するにしても丸投げをするんではなくお客様の感じた事を聞いた事がヒントになる場合もあります。
2つの目で原因を探すより4つの目、1つの頭より2つの頭で考えた方が良いです。
お客様の話を聞く事で見付けた水漏れ、ある意味お客様の話を疑った事で見付けた水漏れ、今回はそれが上手くハマって簡単に2つの原因を探す事が出来ました。
トイレの品番は?
水道業者はたくさんの引き出しから必要な情報だけを取り出し最短距離で原因を探して行きます。
今回の場合ではお客様の話を耳は聞いてますが同時に目は別の情報を収集してます。
トイレタンク右上にあるTOTOってのがメーカー名、左上が品番です。
この品番はトイレタンクの品番で便器は便器で品番があります。
部品調達する際には必要になります。
またメーカーに修理依頼する場合に聞かれるかも知れません。
我々、緊急業者はお客様の話を聞きながら品番を確認して過去の事例にどんな事例があったか思い出してます。
お客様の対応
お客様の話では止水栓からポタポタと漏れてるって話でしたが目視で確認すると水漏れの量が多く辻褄が合いません。
確かに止水栓周辺も水漏れがありますが一旦その話を疑いました。
水は上から下に伝う
品番を確認してたんで過去の事例を思い出しトイレタンクを揺らしてみました。
すると固定されてる筈のトイレタンクがグラグラしてたんです。
トイレタンクと便器を固定する密結ボルトが緩んでいるのかなぁ~と増し締めしようとするんですが空回りしています。
おかしいと思いトイレタンクを外すと密結ボルトが折れてました。
最近のSH系の密結ボルトは樹脂製なんが原因なんかは分かりませんが大体この箇所で折れてる事が多いです。
しかも片側の場合は左側が多いです。
TOTO HH12023って品番の密結ボルトを使いました。
密結ボルトが折れてるだけなら交換したら終いです。
ホームセンターでは手に入りませんがメーカー手配で手に入ります。
このトイレタンクは3層になってるんで最内のタンクを取り出してから密結ボルトを交換します。
発泡スチロールの防露、陶器と組み合わせたらピンで固定してから便器に取り付けます。
意外に知られてない内蓋の重要性
密結ボルトを締めて行くと折れてる時と比べて手応えが違います。
しっかり締めたら試しにトイレタンクを揺らしてみてください。
全くグラグラしない筈です。
最内のタンク専用の蓋があるんですが実はこの蓋が大事なんやって事を素人さんは知りません。
何を思ったか捨てる人も居てます。この蓋が原因で水漏れするパターンもありますんでちゃんとしっかりハメて下さいね。
決め付けないから見付けれた原因
そうそう、お客様が見付けてた止水栓周辺の水漏れはウォシュレットとの分岐金具のパッキンの劣化による水漏れでした。
お客様の話だけを鵜呑みにしてたら密結ボルトの折れには気付かずやったかも知れません。
ここはパッキンの交換で水漏れを止める事が出来ました。
まとめ
今回の現場ではお客様の話を聞いてなければひょっとしたら分岐金具のパッキンの劣化に気付いてなかったかも知れません。
また、お客様の話を聞いて症状との違和感を感じて過去の事例を思い出してなければ密結ボルトの折れには気付いてなかったかも知れません。
そんな訳でお客様は業者に丸投げするんではなく、業者はお客様の話を鵜呑みにするんじゃなくってのが大事なんやなぁ~って改めて確認出来た現場でした。
お互いの協力があったからこそ短時間でトイレタンクの水漏れの修理が出来て結果的にお店のトイレが使える様になったんでピークの時間前に終わらせられました。
男子トイレは大便器が1基しかなかったんでピークの時間前に片付いてお客様も大喜びでした。