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TOTO S721B トイレの水漏れを部品交換で直す方法 東大阪市長田
物である以上、経年劣化でトイレは必ず壊れます。何百万する車でも10年経てば買い替えを考えます。
なのにトイレは…
ただ、トイレの場合リフォームすりゃ良いのか?と言えば良い場合とそうでない場合があります。
勿論、リフォームすると新品になるから気持ちは良いです。
東大阪市長田の賃貸マンション管理会社様からの案件で空室に入居者様が決まったんでトイレの水漏れを直しといてと依頼がありました。
まずは状況確認
到着時には全体止水されてたんですがトイレタンクは空っぽになってました。
って事は最低でもフロートゴムはアウトって事になります。
まず、トイレタンクレバーを触るとアウトでした。
開栓するとオーバーフローするんでボールタップもアウトの判定です。
この辺は予想通りなんですがフロートゴムはやはりアウトです。
ちなみにレバーは増し締めでマシにはなったんですが操作するとカクカク不自然な動きをします。
このトイレに限らず便器の水がサワサワしたりチョロチョロしたりすると水漏れは確定です。
トイレタンクの蓋を開けてオーバーフロー管を水が超えてたらボールタップの故障です。
更に止水栓を閉めてもサワサワやチョロチョロが止まらない場合はフロートゴムはアウトの判定になります。
ここまでダメな物が揃うとトイレのリフォームでも良い様な気がしますがそうもいかない事情があります。
そもそも賃貸マンションなんで管理会社や家主さんは1円でも出費を抑えたいトコです。
専用の部品が無くても修理が出来る場合があります。
管理会社様からの指示で目視で確認出来る悪い箇所は全て修理する事になりました。
陶器のタンクに新しい部品を取り付けて行きます。
ここで問題は部品は純正を使うのが良いのか?はたまた純正じゃなくても良いのか?です。
確かに水道業者でも意見が分かれるトコではあります。
どうしても純正じゃなきゃダメだ!って人はメーカーさん部品を取り寄せたり修理そのものもメーカーさんに頼めば良いと思います。
今回は手持ちの部品を使って水漏れを止めてみたいと思います。
密結ボルトや密結パッキンの交換をする時は必ずトイレタンクの脱着作業が必要です。
密結ボルトにもサイフォン管にもパッキンがあるんで全て解体して交換して行きます。
パッキン教の信者は水漏れしたらパッキンパッキンって言いますが管理会社様や水道業者はついでに交換して水のトラブルが避けれるなら交換しとけ!って感覚です。
手を見れば分かると思いますがパッキンはズルズルで真っ黒になります。
多分、止水栓の水漏れは三角パッキンの交換で止まるとは思いますがこの機会に交換しちゃいます。
ってか、P排水やからここまでやるんやったら絶対トイレそのものの交換の方が良いと思うんですが…
止水栓に関しては意見が分かれるトコで操作がし易いのはハンドルなんですがそもそも賃貸マンションやし今回の修理でしばらく触る事も無いやろうからD型からD型に交換します。
ちなみにトイレはTOTOですが止水栓はSANEIのV22AD-X3-13ってD型止水栓にしました。
この密結ボルトもSANEIのR44って部品です。
やはりSANEIのPH840-51って言うサイフォン管セットをチョイスしました。
DIYで修理する場合はサイフォン管のサイズには注意して下さいね(笑)
準備が出来たらいよいよ取り付け
取り付けは密結ボルトからして行きます。DIYで修理する場合はナットの締め込みに注意して下さい。割りなや(笑)
締め込みは勿論、タンク内の角度に注意が必要です。
この辺りの部品交換はタンクを外したタイミングでしか交換出来ないんで是非とも同じタイミングでやるんをお勧めします。
便器とタンクの間からの水漏れはここが原因の可能性が高いです。
ここまで来たら便器にタンクを取り付けて行きます。
ボールタップをSANEIのV56-5X-13万能ロータンクボールタップに交換しました。名前はスリムタップです。
専用の部品じゃないとダメな場合があります。
ただ、このトイレタンクのレバーだけはTOTOの純正品しかダメなんですよねぇ〜
これだけは代替え品がないんです。
右か左、前でも真ん中ならSANEIのレバーでも良いんですが…
そんな訳でレバーも取り付けて行きます。
右に交換する事も可能ちゃ可能なんですが防露のへこみとサイフォン管の関係上、そして前の隠しが不細工になるリスクを考えて現状にしました。
やってみないと分からない。
次の入居者様がひょっとしたら自分でウォシュレットを付けたがるかも知れないんで自由が利くブレードフレキ管で止水栓とボールタップを繋ぎました。
コンセントが無かったらフレキ管をピッタリの寸法で作ったんですが念の為に…
まとめ
実は今回の現場では便器は外してないんで交換してないパッキンが後一つあります。いや、吐水口にもパッキンがあったか…
そんな訳で応急処置って感じでもないんですが純正部品を最低限しか使わずトイレタンクの水漏れあれこれを止める事が出来ました。
最近のトイレは専用の部品でしか直せない物が多いんですがTOTOのSタイプはその気になれば割れるまで使えるんじゃないんかなぁ~って思ってしまいます。
便器のトラップに付着する尿石なんかも便器を外して風呂場で取る方法があるんもこのタイプなんですよねぇ~
付き合い方にコツは要りますが割れるまで部品交換で使い続ける事が出来るんで名器なんかなぁ~って思ってます。