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東大阪市喜里川町より【トイレのタンクに水が貯まらず流れない…水量が弱い…】って依頼が舞い込んできました。
かなりご近所さんで奥様の通勤途上に山川設備の事務所があって毎日通るんで連絡下さったそうです。
依頼内容がトイレタンクに水が貯まらないって事なんで『ボールタップやダイヤフラムの故障か排水弁やフロートゴムの劣化かなぁ~』って感じです。
では、この現場がどんな感じの現場やったんか詳しく解説して行きます。
まずは状況確認から
現場に到着すると既にトイレタンクの蓋が開けられてる状況でした。
話を聞くとフィルターを外して掃除をしようとしたそうなんですがどれか分からず山川設備に連絡してきたみたいです。
止水栓が閉められてなかったんで『手洗い付きは止水栓を閉めてからやないと噴水になりますよ!』ってお伝えしました。
とりあえず手洗い管を押さえてレバーを操作して水を流してみるとダイヤフラムが故障してて水がちょっとしか出てきませんでした。
残ってる水が少ないのにも関わらず便器を確認するとチョロチョロと水漏れしてる状態でした。
こうなってくるとダイヤフラムの交換と排水弁の交換の両方をやらなあきません。
トイレの品番を確認
自分は何度も触ってるトイレタンクなんでパッと見たら部品の品番まで分かるんですが基本的にはトイレタンクの品番を確認します。
SH系のダイヤフラムと排水弁は専用部品じゃないとダメなんでトイレタンクの品番から部品の品番を割り出します。
もし、トイレタンクの品番が薄くなって分かりづらい時は便器の品番から割り出す事も可能な場合があります。
ちなみにこの現場の便器の品番はCS680Bでした。
トイレタンクの部品を交換
では、ダイヤフラムと排水弁の交換をして行くんですがまずは止水栓を閉めて水が出てこない事を確認します。
トイレの止水栓がボケてると水が止まらないんですがそんな場合は水道メーターの止水栓を閉めます。
それでも止まらない場合は散水栓BOX内の蛇口を開栓してから作業をします。
今回用意したのはTOTOのダイヤフラムTH405Sと排水弁HH08008Zになります。
新しい部品を出して作業し易い位置に置いたら古い部品を解体撤去して行きます。
解体撤去した部品は新しい排水弁の空箱に入れて行きます。この現場も手洗いの下に洗剤を置いていたんであらゆるゴム製品がズルズルのまっくろくろすけでした。
ちなみにダイヤフラムはゴムの部分がボールタップ側に張り付いてなかなか外れませんでした。
新しい部品の取り付け
この写真はダイヤフラムと排水弁の解体撤去直後の写真です。ど真ん中に見えるオレンジ色の部品がフィルターとなってます。
この部分は自分も常備してないんで触りません。何故なら触ると割れるからです。
年に数人はココを割って連絡してきはるんですがだいたい可愛げのない方が多いんで敢えて持たない様にしています。
さて、交換の順序としては先に排水弁を取り付けます。その後チェーンの調整をしてレバーに固定して行きレバーを操作してチェーンの微調整をして行きます。
このチェーンの調整なんですが1玉変わると全然流れ方が変わるんでピッタリに調整しなくてはいけません。
大抵の場合は4玉残しが基本なんですが必ずレバーを操作して確認する必要があります。
年数が経ってるトイレタンクだと片側は4玉、もう片方は5玉残しなんて事も過去にはありました。
排水弁が済んだらダイヤフラムの取り付けを行います。ダイヤフラムの取り付けで注意をするのは位置だけです。
これはダイヤフラムとボールタップを注意深く観察すれば誰でも気付けますがこれに気付かない人はセンスのカケラも無いんでやらない方が良いですよ(笑)
ダイヤフラムを所定の位置に置いたらネジで固定をして浮き球を取り付けます。
まとめ
そんな訳でいかがでしたか?今回の場合は手洗い付きのトイレタンクになるんで内蓋をしっかりと取り付けて蓋をしてから通水テストをして行きます。
手洗い蓋の裏側にあるスポンジもかなり傷んでたんでいずれそれも剝がれてトイレタンクの下からジャバジャバ水漏れし出すと思います。
最近はそのスポンジも交換するんではなく内蓋を交換するんが主流となってきましたが勿論常備してません。
今回の場合そのスポンジと排水弁に関しては原因が手洗い下に置いていた洗剤なんで二度と置かない様にレクチャーしときました。
ダイヤフラムは経年劣化が原因なんで洗剤とは無関係となります。現場からは以上です。
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