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大阪市東住吉区桑津より【一戸建て トイレを流すと便器から床へ水みちが出来る】って依頼が舞い込んできました。
もう少し詳しく言うと【1、2F両方にトイレがあり、どちらも同じ症状、どっちも見てほしい】との事です。
トイレの水漏れ修理になるんですが【19年前ぐらいからの形なので、もう廃盤かも?】ってお客様も理解しているんですが…
今回はナショナル(National)のトイレタンクをSANEIの部品を使って修理してみました。
では、この現場がどんな感じの現場やったんか詳しく解説して行きます。
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まずは水漏れの状況確認から
現場に到着しての旦那様の第一声が『この最近、水道代が倍ほど上がってる』って事だったんで水道メーターを確認すると言われなきゃ気付かん位にゆっくりと回っていました。
『この程度でそんな水道代が上がりますかね?』なんて言いながら家に上がり1Fのトイレから確認したんですが症状は【便チョロ(便器がチョロチョロ漏れるヤツ)】でした。
『多分、フロートゴムの交換で直るとは思いますが…ところで便器とタンクの間からの水漏れはまだありませんか?』って質問すると『今は無い』との事でした。
トイレの品番確認
トイレの品番確認をして行くとNationalの文字がありました。ワテのいとこの家もそうやからあんまり言われへんけどまあまあ、いや、かなり古いトイレですよねぇ~(苦笑)
ネットで調べると1999年で廃盤になってるみたいです。
手洗い無しのトイレタンクなんですが品番シールを確認するとCH4110JHSって事が判明しました。
まっ、今日来て今日直すのに品番確認はあんまり必要ではありません。
便器の品番も確認したんですが…分かったとて便器の品番はますます関係ないから写真は撮ったけどスルー…
トイレタンクの部品を解体撤去
便チョロなんでフロートゴムの交換をすりゃ良いんですが旦那様が結構ウチの施工ブログを読んでて『先々の事を考えて部品を交換しといて!』って感じなんであれこれと説明して色々な部品を交換する事にしました。
まずは水が垂れるであろう箇所にペットシートを敷いて行きます。トイレの修理にはペットシートはとても便利です。
まずはトイレタンクを外して行きます。年数経過した防露は水を含んでいますからペットシートを敷いとかないと仕事になりません。
ボールタップとサイフォン管も外して行きます。防露の隙間からの水が枯れるのを待ってたら日が暮れてしまいます。
密結ボルトの交換
まずは密結ボルトの交換からやります。SANEIのR44って品番の密結ボルトを取り付けて行きます。
トイレタンクを外したタイミングで必ず交換しといた方が良いのは今更説明は要らんと思いますが密結ボルトです。特にトイレタンクの中や手洗いに洗剤を置いてたトコは交換を強くお勧めします。
ここから水漏れすると必ずトイレタンクの脱着作業になるんで外したら交換って覚えといて下さい。
サイフォン管の処遇
51mmはサイフォン管(オーバーフロー管)ごと交換したら良いんですがナショナルのこのトイレタンクには実は合いません。
これは付けてみて分かる事なんですがオーバーフロー管の長さが長いんでこれを付けるなら切らなきゃ行けません。(そのまんま付けるとオーバーフローした時にタンクが溢れます)
だから敢えてサイフォン管は再利用してフロートゴムの交換をします。
フロートゴムはPH84-92Xに交換します。
さて、サイフォン管を再利用しますからロータンクサイフォン取付パッキンの交換もしときたいんですが51mmに合う三角パッキンはありません。
これが38mmや32mmなら写真のPP42-31SってパッキンでOKなんですが51mmには合いません。
そんな訳で先程のH840から三角パッキンを取って使います。
サイフォン管を取り付けたら密結パッキンも取り付けます。これは上下があるんで気を付けないと間違えたらタンクと便器の間から水漏れします。
ボールタップの交換
トイレタンクを取り付けたら次はボールタップの交換をして行きます。
防露の形状とレバーの位置とボールタップの稼働を考えたらこの取り付けバランスになります。
密結ボルトにプラスドライバーが入るか否かがキモになります。
通水テストをして問題が無ければ作業は終了です。ちなみに給水管とボールタップの取り付け部分はフレキパッキンの交換をしております。
ボールタップの水が出る向きで水漏れする場合もあるんで確認作業はやり過ぎるくらいが丁度良いんです(笑)
2Fのトイレも同じ作業
1Fのトイレ同様の作業を2Fのトイレでもして行きます。
2Fのトイレは手洗いありなんで品番はCH4111JHSになります。
このナショナルのトイレタンクで手洗いありの場合、蛇腹ホースは再利用になります。
こちらは給水管がフレキ管に代わってたんですが勿論フレキパッキンの交換はしております。
まとめ
そんな訳でいかがでしたか?ナショナルのトイレタンクをSANEIの部品を使って水漏れ箇所を直して今後起こるであろう水漏れ対策もしときました。
ぶっちゃけやってみないと分からない部分ややってみた結果分かる部分もあるのが古いトイレタンクの修理です。
触れば触るだけ次々と水漏れしていって追っかけっこになる場合もあるんでここまでの交換を最初からOKしてくれた旦那様には感謝です。
最後に水道メーターの確認をしたらピタッと止まっていたんで良かったです。現場からは以上です。