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トイレのタンクから水が出ない タンクの中に水が溜まらない
枚方市東香里元町より【トイレのタンクから水が出ない(レバーを回しても) タンクの中に水が溜まらない】って依頼が舞い込んできました。
もう少し詳しく言うと【古いタンクで出来るだけ早く直してほしい】との事です。
お爺さんの一人暮らしで関東から娘さんが立会いに来てくれたんですが、山川設備を見付けたのは兵庫にお住まいの弟さんとの事でした。
水漏れもあったのか床も壁も崩れていたんでその内、どエラい事になりそうなトイレでした。
では、この現場がどんな感じの現場やったんか詳しく解説して行きます。
まずは状況確認から
現場に到着してトイレを見た瞬間に『止水栓の取り付けてる壁がヤバいやん』って思い、洗浄管スパッドにガムテープがグルグル巻きにされてました。
床もCFが貼ってあるんですが水を吸ってるのかグスグスになってました。
トイレタンクとフレキ管に貼り紙がしてありました。この時点で『余計な物を触っちゃいけない』って思いました。
最近、隅付きタンクが連チャンしてますが触れば触るだけ修理箇所が増えていくトイレになります。
トイレの品番確認
トイレタンクはINAXで品番はDT-870Zでした。過去に直した事があるのか無いのかさえ思い出しません。
山川設備のホームページ(本館サイト・別館サイト)どちらもこの品番で検索をしましたが出て来なかったんで独立してから初めてなのかもしれません。
トイレタンクの中を確認すると水は溜まってるんですが防露が剝がれててレバーを操作してもフロートゴムが浮き上がらない状態でした。
防露は有っても無くてもどっちゃでも良いんですが意味があって冬場には結露を防ぐ働きがあります。
要するに冬場には結露が発生したら水漏れの様に見えてしまいます。
サイフォン管の交換
お客様に『最悪の場合、洗浄管スパッドまで交換になる可能性があります』と説明をしてサイフォン管と防露の解体撤去をしました。
サイフォン管の底のパッキンの交換だけを試そうかとも思いましたが何度も洗浄管を触ったら水漏れを起こすんで新しいサイフォン管を準備しました。
新しいサイフォン管に交換して通水テストをするとボールタップも壊れててオーバーフローを起こしました。
ちなみにこの時点では洗浄管の水漏れはありませんでした。
ボールタップの交換
ずっと止水栓でトイレタンクの水をコントロールしてたからボールタップの故障にも気付かなかった様です。
新しいボールタップはSANEIのボールタップV56-5X-13を準備しました。
ボールタップの交換を済ませたらトイレタンクの蓋をしないで何度も通水テストをして洗浄管に水漏れが無いかの確認をしました。
幸い洗浄管には水漏れがなかったんで作業は終了です。
まとめ
そんな訳でいかがでしたか?
止水栓もアングル止水栓に交換されてたしボールタップもKAKUDAIの物に交換されてたんで過去に誰かが交換したんやと思います。
洗浄管もこのトイレタンクの割には綺麗やったんで交換してる可能性が高いんですがガムテープでグルグル巻きにしたのは誰か?って感じです。
過去の水漏れで壁と床がグスグスになってたんかもしれません。
現場からは以上です。