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東大阪市川田より【トイレ 水漏れ?(水漏れ箇所はよく分からない)】って依頼が舞い込んできました。
前に漏水調査で給水管の切り換え工事したお客様で『まだパイロット回ってるからトイレが怪しい』って言ったんですが家に上がらせてもらえずのお客様です。
『いよいよ見過ごせない位に水が漏れてきた』との事で本日初めてお宅に上がらせてもらえました。
では、この現場がどんな感じの現場やったんか詳しく解説して行きます。
前回の作業
【ガレージのカーポートの下辺りの水漏れ?(生コンクリートの下)】2020/08/14
【漏水調査で疑わしい水栓柱を掘り返しついでに散水栓にしてみた!】2020/08/16
まずは状況確認から
まずは1Fのトイレの水漏れ修理から行ってみます。昔ながらのデカい家なんで小便器もあります。
旦那様が『左側から水漏れしてる様に見えるねん!』って言ってくれたんでウォシュレットの下を見るとボタボタ水漏れしていました。
タイルの床なのに土間排水口が無いからほったらかしに出来ないみたいです。
TOTO SH90BA
とりあえずいつもの通りトイレの品番を確認して行きました。トイレタンクはTOTO SH90BAって事が判明しました。
いつもなら意味のないこの品番確認、今日は伏線回収します(断言)
便器の方はTOTO CS90Bって事で200芯の便器になっています。
『ウォシュレットの交換で良いんとちゃいます?とりあえず水漏れは縁切って止めますわ!』って言いながら2Fのトイレに移動します。
TOTO S721BR
今回の本丸の2Fのトイレにきました。この写真を撮ってる時にもトイレタンクの中のボールタップがシューシュー音を立てていました。
トイレタンクの品番を確認するとTOTO S721BRだったんで『よっしゃ、よっしゃ今日来て今日直せるヤツですわ!』って感じです。
用事は無いですが一応便器の品番を確認しときました。TOTO C720Rってのが便器の品番です。
TOTO S721BRの修理方法
止水栓を閉めてトイレタンクの蓋を開けて行きます。前レバーの右側給水です。
ボールタップとフロートゴムを解体撤去して行きます。ついでに給水管も解体撤去しました。
このタイミングで密結ボルトも確認して『交換した方が良い』とお伝えしたんですが今回は見送りで次回密結3兄弟(密結パッキンと密結ボルトとサイフォン管)の交換になります。
まずはフロートゴムの取り付けをしてチェーンの調整をします。
今回はSANEIのPH84-92X(ロータンクゴムフロート)を使いました。
ぶっちゃけサイフォン管を交換した方が良いんですがこれはこれでアリです。
次にボールタップの取り付けをして行くんですが注意点は手洗い吐水口との接続部分でネジにするかゴムにするかを判断します。
今回はネジが合わなかったんでゴムにして水封水のホースも付けました。
今回採用したボールタップはSANEIのV56-5X-13になります。
サビサビの給水管もフレキ管の加工施工しときました。
こんな感じで2Fのトイレの水漏れ修理は完了です。
ウォシュレットの水漏れを止める
1Fのトイレに戻って…
ウォシュレットが水漏れしてるんだから一旦水の縁を切って行きます。止水栓を閉めたら分岐金具の解体撤去をします。
アングル止水栓にトイレタンクの給水ホースを直接繋ぎます。こうすればウォシュレットに水が行かなくなるんで残り水が枯れたら水漏れは止まりますがウォシュレットは使えなくなります。
止水栓を開栓して通水テストをし始めてすぐに他にも水漏れがある事に気付いて慌てて止水栓を再度閉めました。
密結パッキンの交換
便器とトイレタンクの間からの水漏れだったんでトイレタンクを外してみました。
密結パッキンを注意深く観察すると7時のトコに割れが見付かりました。これは密結パッキンの交換一択です。
SH90BAの専用密結パッキンはHH08007Rになります。常に1つだけ持っています。
パッキンは必ず経年劣化で割れるんで交換時期がきます。だからSH系のトイレリフォームは大量に出回ってる品番を選択するんが大事になります。
後はトイレタンクを復旧させて通水テストをして水漏れが無ければ作業は終了です。
まとめ
そんな訳でいかがでしたか?今回の2台のトイレ修理で水道メーターのパイロットはやっとこさ止まりました。
やはり前回ワテが言ってた通りになりました。駄菓子菓子、これでこのお宅の修理が全て済んだ訳ではありません。
次回、浴室シャワー水栓の交換へと続きます。(依頼があれば…)現場からは以上です。