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奈良市のとある建設会社様から【前の側溝?が詰まっているのか水が溢れて池みたいになっている…】って依頼が舞い込んできました。
もう少し詳しく言うと【建物の中で流れが悪いところは特にない】との事です。
昼から土砂降りの雨が降りになってきて『現場を見てみな分からんけど、この土砂降りの中で原因が分かるやろか?』って思いました。
では、この現場がどんな感じの現場やったんか詳しく解説して行きます。
まずは状況確認から
現場に到着すると雨も随分とマシになりパラパラと降ってるって状況でした。
どデカい家の様な会社で案内されるがままに裏側に行くと排水溝がタプンタプンの状況でした。
この排水溝、どちらが上流側でどちらが下流側なのか分かりませんがお客様が『多分こっち!』って言う方に進んで行くと途中で庭石に阻まれたんで外を確認しに行きます。
家の外に池の様な水溜りが…
『位置的にココかな?』ってトコに辿り着くと池の様な水溜りがありました。
お客様に了解を得て草木を枝切り鋏で切って見やすい状態にしました。
写真では分かりにくいんですが水が澄んでて側溝がこの水溜りまで延びてるのが確認出来ました。
すぐ側に浄化槽があったんですがお客様の話では死んでて(使ってない状態)下流側の蓋があったであろう場所に貯水槽が増設されていました。
念の為に蓋を開けてみるとこれまた写真では分かりにくいんですが浄化槽の中は木の根がビッシリ侵入していました。
池の様な水溜りをロッド式排水管排水管清掃機で突いてみますが下には排水管がありません。
手を突っ込んで横壁を触って行きますが手が届く範囲では横管も触れない深さでした。
高圧洗浄機で洗管作業
この池の様な水溜りから下流側の排水が確認出来なかったんであちこちの排水桝を開けて行ったんですがこれってのはハッキリ分かりませんでした。
ただ、『恐らくこの排水桝のこの排水管とちゃうかな?』ってのを見付けてそこから高圧洗浄機で洗管作業する事にしました。
距離的には30m~40mの間排水桝が無い事になるんですが20mの洗管ホースに20mの高圧ホースを繋いで勝負する事になります。
この仮説が正解だったら曲がりは45°の1つだけだったんで後は距離だけが問題となります。
別の雨水桝に到達して木の根除去
工場の入り口にあった排水桝から洗管作業をしていくとこの排水桝に到達しました。
ここからは枝切り鋏とカッティングノズルをフル活用して木の根除去しました。
この排水桝を起点に上流側と下流側それぞれ1m程が木の根で閉塞していました。
この排水桝の木の根除去をし始めた時は『ここで分岐しててくれ!』って思ってたんですが全ての木の根を除去しても分岐はありませんでした。
まとめ
そんな訳でいかがでしたか?1つ排水経路を確認する事は出来たんですが依頼内容の排水溝には辿り着きませんでした。
すっかり夜になりこれ以上は捜索も出来ない状態だったんで一旦撤収となりました。
ここからは池の様な水溜りの水が枯れるのを待つかポンプで水を抜くかになるんですが時間切れです。
水が抜けたら横管が見えるのか?はたまた貯水槽の増設工事で下流側を殺しちゃったのか確認するしかありません。
暫くは雨が続きそうなんで晴になったら続きをして下流側を見付けるしかありません。
現場からは以上です。
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