目次
トイレ詰まり 多目的トイレやSKシンクが流れが悪く溢れそうになる
京都市右京区京北上中町宮ノ下より【トイレ詰まり 多目的トイレやSKシンクが流れが悪く溢れそうになる】って依頼が舞い込んできました。
本来ならば元請け様を挟んでいるから別館サイト行きの話になるんですが一生右京区なんて今後は行かないんでこちらで作業報告をしときます。
結論から申し上げますと約10時間を使って解消させました。
では、この現場がどんな感じの現場やったんか詳しく解説して行きます。
まずは状況確認から
現場に到着して総元請け様とも合流して3人で施設の中に入って行きました。
たまたまトイレを使ってた人が居て出てから写真を撮ったんですが全く流れていません。
他にもトイレがあって使えてるトコがあるんだからココは全面閉鎖をすれば良いんですが何故か人が出入りして使っちゃいます。
各トイレに掃除点検口があったんで『どれか一つでも開いたらラッキー』って専用工具で開けて行きます。
掃除点検口を覗くとタプンタプンの状態なんでこの時点で排水詰まりは確定しました。
問題は出口と経由地点の捜索です。
外の排水桝の捜索
ここから広大な施設の外の排水桝を探しに行きます。出口さえ分かればそこから高圧洗浄って思っていました。
今後の詰まりの原因になりそうな木の根がビッシリ侵入してる排水桝も確認出来ました。
見れば見るほど怪しい排水桝があるんですがこれと言って決め手がある訳でもありません。
ここで小口径桝に水が溜まってる状態なのを発見したんですが汚水っぽくなかったんで一旦スルーします。
この排水桝が9時間後ヒントになるとは夢にも思っていませんでした。
所どころで排水桝にペーパー類が滞留してるトコも確認出来てるんですがどれもこれも決め手に欠けます。
電動フレキシロッダーCREでの通管作業
出口側がハッキリしなかったんでトイレ内の掃除点検口からの通管作業をする事にしました。
ワイヤーが到達したトコが出口って考え方です。
先発に起用したのは異径グリスカッター54です。一旦水だけでも抜きさえすれば管内カメラを使ってゾンデ探知機が使えると考えました。
通管作業をするにあたって便器からカンツールタブレットを使って排水経路の確認をしようと思いました。
管内カメラ調査
電動フレキシロッダーCREでの通管作業で20mまでは通管作業出来たんですがワイヤーが足らず届きません。
自動運転に切り替えて音を頼りに出口を探すんですが音も聞こえなければカンツールタブレットの色付きの水すら出てきません。
そんな訳で図面も見たんですが中途半端な図面で分からず各排水桝から一つずつ管内カメラ調査する事にしました。
『ココかな?』って排水桝から管内カメラ調査すると隠れ桝の存在が判明し木の根がビッシリ侵入してました。
この時点では『コレかぁ~』なんて思っていたんですがこれでもなかったです。
施設内の化粧桝
何も片付いてない8時間が経過した頃に部長さんが『このタイミングで言う事か分からんけど風呂も逆流すんねん』って言ってきました。
『いやいや、依頼内容さえ片付いてないのに…』って思いましたが車を移動させられてから状況は一変しました。
結構序盤に見付けてた水が溜まってる小口径桝から水中ポンプで水を汲み出している排水桝に注目してスラッジポンプで水を抜くと小口径桝の水も抜けました。
汚水ピットを発見してから一つずつ上流を追いかけて高圧洗浄と管内カメラとゾンデ探知機を使ってやっとこさ詰まりの箇所を特定出来ました。
施設内のデスクの下にあった化粧桝を開けて詰まってる異物をバールで崩しているとドッカ~んと抜けました。
本来ならばここのシーンを動画に撮っておけばよかったんですがもうその考えは思い浮かびませんでした(号泣)
まとめ
そんな訳でいかがでしたか?
約10時間を使って依頼内容を片付けてお風呂の逆流もポンプの不具合ってトコまで判明させました。
今回依頼下さったのは【カネムラ工業Plus様】(←ホームページ)です。そう、あのYouTuber【Kanemura&蛇口たろう】(←YouTubeチャンネル)です。
基本、山川設備は現金商売をしてるんですが『カネムラ工業Plus様が間に入るなら喜んで行きますよ』って事で今回の依頼になりました。
ただ、もう二度と右京区京北上中町宮ノ下には行きません。あまりにも遠すぎます(苦笑)
現場からは以上です。
関連記事